2026/03/17 18:22

アトリエ・ンーメ「ラピスワンピース」の縫い方をご紹介します。

▶身頃:後ろ開き。コンシールファスナー使用。
▶えり:フリルえり。見返しで処理。
▶袖:長袖/ 半袖。ゴムシャーリングの手軽なパフスリーブ。
▶スカート:270°フレアスカート。タック、ギャザーなし。

からなる構成です。



用意するもの

型紙に沿って生地を裁断してください。シャツだけ裏表あります。
前エプロン 1枚 
  ※前中心は「わ」で裁断
後ろエプロン 左右対称に2枚  
前シャツ 表1枚 裏1枚 
   ※前中心は「わ」で裁断
   ※左右対称に2セットあればOK
後ろシャツ 表2枚 裏2枚 
   ※左右対称に2セットあればOK
フレアスカート 2枚
   ※前後中心は「わ」で裁断

フリルえり 1枚 
   ※前中心は「わ」で裁断

長袖/ 半袖 左右対称に2枚

22㎝コンシールファスナー 1本
・コンシールおさえ

・6コールゴム 
  size80:半袖16cm / 長袖13.5cm
       size90:半袖16.5cm / 長袖14cm
       size100:半袖17cm / 長袖14.5cm
       size110:半袖17.5cm / 長袖15cm


飾りのリボン 12㎜幅を50cmくらい


その他
接着芯 必要な場合は適宜ご使用ください。
 



しばらく、ピンクのエプロンに白のシャツ、という組み合わせの作品で工程を書いていきます。

途中でブルーのエプロンにストライプシャツ、になったりします。ご了承ください。




(1)シャツとエプロンを縫い合わせる

この工程ではシャツの裏地は使いません。


まず、シャツの表地のカーブの部分に縫いしろ8mmくらい(深めがおすすめなので9㎜でもいいくらいです)で粗ミシンを入れます。ギャザーではないので1本で大丈夫です。


↑これは表地です。序盤に掲載した画像で裏地としてご紹介したパーツが無地の白でしたので

ややこしくてごめんなさい。写真ないよりかはいいかもしれないと思い、掲載しました。


そして、「前シャツと前エプロン」、「後ろシャツと後ろエプロン」の切り替え線(カーブ)を合わせていきます。

前には2本、後ろには1本の合印を入れましたので、ご活用ください。

カーブのところを合わせるのに少しコツがいると思いますが、先ほど縫っておいた粗ミシンを軽く引くと簡単にできます。

この時、ギャザー未満の絶妙な波打ち具合にするのがポイント。

また、エプロン側のカーブに浅く切り込みを入れておくのもおすすめです。

しつけ縫いして落ち着かせておくと丁寧です。私はやったりやらなかったりです。育児中は睡眠も大事。


さて、縫いしろ1cmで縫って、カーブには切り込みを入れておきます。

この縫いしろはシャツ側に倒しておいてください。ロックミシンでの端処理は不要です。


後ろ身頃も同様に、エプロンとシャツをくっつけてください。
これで後ろ身頃と前身頃が用意できましたね。


(2)表地の肩線を縫う

前身頃と後ろ身頃の肩線を合わせ、縫いしろ1㎝で縫います。
このとき、エプロンとシャツの境目がぴったり合うようにすると既製服っぽくて盛り上がります。

縫いしろはロックミシンで端処理して後ろ側に倒します。
ストライプの写真で失礼します。

(3)裏地の肩線を縫う

シャツの裏地も肩線を中表に合わせて、縫いしろ1cmで縫います。
この縫いしろの端処理はしなくて大丈夫です。後ろ側に倒しておいてください。
また、外まわり線をロックミシンでぐるりと端処理しておきましょう。

(4)後ろ中心で折っておく

表地と裏地それぞれ、後ろ中心(=仕上がり線です)で1.5㎝折り返してアイロンでプレスしておいてください。

(5)フリルえりを作る

フリルえりをつくります。カーブしていない方を巻きロックで処理し、カーブしている方に
3㎜、7㎜くらいでギャザーミシンをかけてください。

ストライプの写真で失礼します。
なお、型紙にギャザーマークを入れようとしたのですが、
えり幅が狭すぎて難しかったので、テキストで書いてあります。

(6)えりを仮縫いする

えりと身頃を中表にして、待ち針で固定していきます。

1,まず前中心を合わせる
2,次に、肩を合わせる
3,後ろ中心を合わせる
4,残った部分にギャザーを寄せる
5,縫いしろ8mmで縫う

という手順がおすすめです。
また、後ろ中心に関しては、下図の緑の矢印のように、後ろ中心からえりがちょっとはみ出るのが正解です。

うまくできると、仕上がった時に、このようになります。
後ろ中心の根本からニュッとフリルが出現する感じです。



(7)裏地と縫い合わせる

えりをつけた身頃と、シャツの裏地を中表で合わせます。
後ろ中心線から逆の後ろ中心線までを縫いしろ1㎝で縫ってください。

先ほど折り上げた部分は縫わず、あけておいてください。
縫えたら、縫いしろのカーブ全体に切り込みをいれておいてください。深く切りすぎないよう注意。

その後、縫いしろを裏地側に倒します。
そして裏地だけをつかんで引っ張り出し、裏地のキワ2㎜くらいにステッチを入れておきます。
この時も、先ほどと同じように、先端は縫わずにあけておいてください。
あくまでえりの根本だけをおさえるというイメージです。




(8)後ろ中心を縫う

まず後ろ端の縫い代をロックミシンで処理します。

そして、後ろ身頃を中表で合わせます。このとき、エプロンとシャツの境界がぴったり合うようにしましょう。
ここがコンシールファスナーの最初のポイントです。ここがずれていると、まずうまくいかないです…。
このあと縫いしろ1㎝で縫うのですが、一筆ではなく二筆で縫います。

1,まず、上からファスナー止まりまでは粗目のミシン(ギャザー用などのもの)で縫います。
普通に返し縫いをして、糸を切ってください。この糸は、あとでほどきます。

2,次に、今度はファスナー止まりから下を細目(普段の縫い目)で縫ってください。
ここまでできたら縫いしろを割ります。

(9)コンシールファスナーを固定する

コンシールファスナーを縫いしろに固定していきます。
この時に、縫いしろだけでなく身頃を挟み込んでしまわないよう、定規か指か何かを挟んで作業するとよいです。

一番上にスプリングホックなどをつけたい場合は上から5㎜くらい下げるのですが、
今回はつけないので、結構キワに固定しました。
ただ、5㎜程度下げておいた方が縫いやすさは上がります。
また、ファスナーの銀色の下止め金具は指で簡単に動くので、一番下まで下げておいてください。

(10)ファスナーをしつけ縫いする

ファスナーを縫いしろに固定したまま、しつけ縫いしていきます。
この工程の撮影時は、返し縫いだと固定力が上がっていいらしいという噂を聞いて、早速試してみていたのですが、普段はなみ縫いにしています。

なみ縫いでも、縫い目を細かくすればそれほど仕上がりに差は出ない印象です。
さて、左右それぞれ縫えたら、待ち針は外して大丈夫です。

(11)糸を切ってファスナーをあける

工程(8)の粗ミシンの糸を切ります。
ファスナーを開けて、一番下まで下げておきます。
あき止まりの下までファスナーを下げるには、引き手をあき止まりのトンネルに入れてあげるとよいです。

(12)ファスナーのムシを開く

ムシってなんだって感じですが、務歯です。噛み合うところのことだそうです。
ここが巻いたような形になっているので、中温のアイロンをやさしくあてて、開いておきます。
本当は一応写真を撮ったのですが、わかりやすさが2%くらいでしたので、掲載を見送ります。
やってみたらすごくわかります!
高温のアイロンだと溶けてしまうのかな…?様子をみながら、ぜひお試しください。

ちなみに、縫い慣れてくればこの工程はなくても大丈夫です。

(13)ファスナーを縫い付ける

ミシンにコンシールおさえを取り付け、ムシのキワを縫っていきます。一番上からファスナー止まりまでです。

左右ともに、上から下、上から下と同じ方向で縫うのがおすすめです。
くわしくは次の工程で。

(14)ファスナーを閉めてみる

ファスナーを閉めてみましょう。
うまくいったでしょうか…♡

★隙間が空いてしまう場合
もう少しムシのキワを縫ってみるとよさそうです。

★シャツとエプロンの境目がずれてしまった場合
何度経験したことか! 1㎜のズレを許せないのはこんなシーンだけかもしれません。
工程(8)の時点でずれていなかったのであれば、縫いずれが原因です。
しつけ縫いの針目を細かくすることはまず大前提ですが、そのほかですと
左右のファスナーを縫うときに、同じ方向に縫う(先述)ようにすると、ぴたりと再現しなくなりました。
せっかくおさえの溝が2つあるので、活用しましょう。過去の私。

(15)あき止まりの補強をする

身頃を折り上げてファスナーだけを持ち、あき止まりのすぐ下のあたりを何回か返し縫いしておきます。
最後にファスナーの長さを詰めるので、その下準備です。
その後、ファスナーの銀色の下止め金具を、あき止まりの2㎝上くらいまで上げておきます。
微妙な位置にあると、スカートを縫い付ける時にミシン針と戦って、うっかり勝ってしまうからです。

先ほどのしつけ糸はもう抜いて大丈夫です。


(16)シャツ裏地の後ろ端を処理する

シャツの裏地の後ろ端がまだパカパカしていますよね。
このパカパカでファスナーの上部分をくるみます。
撮影時、目打ちが見当たらなかったので、今だけちょっと大事なかぎ針を…
そのままファスナー側に倒して、手縫いで縫い閉じます。
あまりファスナーのキワにしすぎると、ファスナーが閉めにくくなって、頑張ったのにあんまり着る機会のない悲しいお洋服になってしまいますので、絶妙な感じで。

(16)シャツ裏地を身頃に固定する

身頃を裏返して置き、シャツの裏地を固定していきます。
前中心や肩線などがずれないよう注意。

(17)表側から落としミシン

身頃を表に返して、表から落としミシンをかけます。
シャツとエプロンの境目に針を落としていく感じです。

(18)脇を縫う

脇を中表に合わせて縫いしろ1㎝で縫い、ロックミシンで端処理します。
縫いしろは後ろ身頃側に倒しておいてください。
これで身頃ができました。

(19)袖のゴムシャーリングをする(半袖・長袖共通)

袖の工程に移ります。
まずは袖口を巻きロックで処理してください。

そして、長袖、半袖、それぞれの寸法のゴムを用意します。
寸法を再掲しますね。

・6コールゴム 
  size80:半袖16cm / 長袖13.5cm
       size90:半袖16.5cm / 長袖14cm
       size100:半袖17cm / 長袖14.5cm
       size110:半袖17.5cm / 長袖15cm




そしてゴムに5個印をつけていただきます。

1,両端から1㎝ずつ入ったところ
2,真ん中
3,1と2の間

この印が、上記のように袖の合印と対応しています。
印と印が重なるように、ゴムをビーンと引っ張りながら縫うというのが、このあとの概要です。

まずは縫いしろから、最初の印まで、伸ばさず縫い付けます。返し縫いしっかり。
針を下ろし(地味に大事)、ゴムを引っ張って、最初の印と印を合わせていきます。
これで縫います。私は待ち針を使わない方が好きです。
このような手順で、すべて縫い終わったら、最後もしっかりと返し縫いをしてください。

この段階で、できればお子さまの腕に合わせてみてください。ゴムシャーリングは、使うゴムの性質によっては、若干フィット感が変わってきてしまうことがあるかもしれないからです。

なお、シャーリングをすると、多少ゴムが伸びっぱなしになるので、あらかじめ短めのゴムを使うことで仕上がりとバランスをとっています。

ですから、ゴムだけの状態での試着はタイトで驚かれると思います。シャーリング後の試着をお願いします。


(20)袖をつける(半袖・長袖共通)

まず袖下線を中表で合わせ、ぬいしろ1㎝で縫います。縫いしろはロックミシンで端処理し、後ろ袖側に倒します。
そして袖と身頃を中表に合わせます。この時、

1.まず肩を合わせ、
2.次に脇を合わせ、
3.その後、袖付け線のギャザーを寄せていない部分を先に待ち針でとめ、
4.残った部分にギャザーを寄せてください。

縫いしろ1㎝で縫ったらロックミシンで端処理してください。

(21)スカートのわきを縫う

スカートのわきを中表で合わせ、縫いしろ1㎝で縫います。縫いしろはロックミシンで端処理し、後ろスカート側に倒してください。

(22)スカートと身頃を縫う

スカートと身頃を待ち針で中表に固定していきます。

1.まず脇を合わせます。
2.その後、後ろ中心・前中心を合わせます。
3.残った部分を待ち針で固定してください。

ここまでできたら、縫いしろ1㎝で縫います。ファスナーも一緒に縫います。
縫いしろをロックで処理する、その前に…

(23)ファスナーの処理をする

ファスナーが一緒に縫えていると思うので、2㎜位残してファスナーを切ります。


ここまでできたら、縫いしろをロックミシンで端処理して、身頃側に倒します。
表に返して、身頃の下部2㎜程度のところにおさえステッチを入れるときれいです。

ファスナーの銀色のスライダーは、ファスナー止まりまで動かし、両側からペンチで挟んで固定します。


(24)スカートの裾上げをする

スカートの裾を1㎝→1.5㎝の三つ折りにして、端から2㎜くらいのところにステッチを入れる工程です。

★フレアスカートのすそ上げのコツ
フレアスカートは普通に裾上げしようとすると、ちょっと大変です。
そこで!スカートの裾から9mmくらいところに粗ミシンを1本入れます。
これを軽く引いて、ギャザー未満くらいの波うち具合にしてから、三つ折りにすると、驚くほど簡単です。
ただし270°の円弧の長い裾線ですので、まずはお気に入りのお茶でもいれて、優雅にお楽しみいただけるとうれしいです。
固定する距離が長いので、待ち針が大量に必要になります。
私は仮留め用ののりを愛用しています。

(25)飾りのリボンをつける

飾りのリボンは、シャツの真ん中あたりにつけるのがかわいいかなと思います。
一度えりのすぐ下につけたのですが、私は真ん中あたりの方が好きかなあと思い、直しました。
いろいろなアレンジ、楽しみにしています。











最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コンシールファスナーは、スカートまで開くようにするデザインが多いですよね。56cmを詰めて使ったりとかして。

はじめはそのように作っていたのですが、当店の他の型紙のスカートとの入れ替えを楽しむことを諦めたくなくて

全サイズ一律で22センチのファスナーを身頃だけにつける仕様にしました。

ファスナーがスカートまで開かなくても、着やすさは全く問題ございません。
ぜひ他のスカートと入れ替えて、デザイン楽しんでください。